花摘みをしている少女たち
もともとは一人ひとりの図案だったのですが、小さい子がお姉ちゃんに摘んだお花を渡そうとしている情景をイメージして図案を組み立てました。
かごを持つ少女
帽子と髪、リボンが風になびいてる感じが出るように彫りました。
特にリボンの結び目を柔らかく見えるよう試行錯誤しました。
スカートにもリボンが付いていて可愛らしいのですが彫るのが大変でした。
帽子のツバも柔らかくみせ、どこから見ても立体感を出すように彫っています。
カゴは持ち手部分の編み目や持ち手とカゴを留めている紐の☓部分も細かく彫っています。
この部分が一番感じが出ているかなと思います。
カゴ本体は編んであるように彫ったつもりです。
カゴを腕にかけている様子を表すのに、浅すぎず食い込ませすぎないよう自然に見えるように彫るのが苦労しました。
指も5本彫っています。空っぽのカゴの中を表現するのも難しかったです。
スカートの裾が重なって揺れてヒラヒラしているのを自然にうまく見せるようにスカートの中を深く彫ったりして、出来るだけ柔らかさを出したつもりです。
非常に難しく感じました。
靴も本物の様に靴底と靴紐の部分に三角刀で線を細く入れ気を使ってみました。
花を持つ幼子
帽子についているリボンと洋服についているリボン、幼女体型のお尻がポコッと出ている感じ
スカートの動き手に持っているバッグとお花など、細かいところまで彫り線を入れて立体感を持たせたつもりです。
横からみてもお花とわかるように手を抜かないで彫りました。
幼子のスカートは少女と区別をつけ細かな線をつけたスカートにしています。
手にお花を握っているよう見せるため、指や花びらも立体的に彫りました。
洋服の袖もシワを彫り込んでいます。
帽子についているお花には花芯部分もつけ、バッグに入っているお花と同じ種類にしています。
ほっぺ部分も一部入れていますが、幼子なのでプックリさせてみました。
外枠
枠は板を3枚貼り合わせてくり抜き額にしています。
同じシナノキを使って貼り合わせましたが、白い部分と黒い部分の差が激しく出来てみたら色の違いがはっきり現れてしまいました。
枠の模様は少女たちが可愛く引き立つかなと思い丸刀で真ん中のラインに上下交互に彫り下げて作っています。
カジュアル感を出そうと思い、デニム生地を手芸店で購入し、ベニア板に貼り付けて背景にしています。部屋の壁に掛けて飾ってます。
染料 くるみの皮 やしゃ玉
サイズ 46×43cm
制作期間 8ヶ月
制作年 2007.9
余ったデニム生地を五月人形の段飾りに使ってみました。かわいらしい仕上がりになったと思います。