木を彫る日々

木彫り作品・北海道の日常を綴るブログ

木彫りのユリの花を制作してみた【3D】

木彫りのユリの花を制作してみた【3D】
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立体的な木彫りのユリ

私が制作する木彫りは、平らな板に模様を彫る作品がほとんどです。

過去に1度だけ小ぶりなのバラの花部分を立体的に彫ったことがありましたが、今回は大きめなユリの花の置物に挑戦してみました。

木彫りのパノラマ用フォトフレーム バラ

ユリモチーフの作品は2つ目になります。過去に制作したユリ作品はコチラ

木彫りの鉢カバー ユリ

木彫りのユリ3D 切り出しと花びら

丸彫りという彫り方が一番近いのですが、全体をひと塊の木から彫りだしているわけではないので、今回は木彫りのユリ3Dというタイトルにしました。

おっ3Dプリンターかな?と思った方すいません。彫刻刀で彫り出しただけです。手作業です。アナログです。

イラスト
昔の3Dメガネは紙とセロハン

3Dと付けると、なんだか映画のタイトルみたいでカッコイイ!

※丸彫りとは、木からそのものを立体的に彫り出すことです。木彫りの熊とか。

 

図案を書き写し、切り出すところまでは今までと同じです。

木彫りのユリ
出来上がりはこのような形を目指しています

花びら・葉っぱ×4・つぼみ・茎×2を別々に制作し、くっつけて1つのユリの花にしようと思います。

おばけヒトデ襲来

まず、花びらから取りかかりました。

花びらの動きを出すのに、2cmの板を2枚重ね厚い板にして彫っていきました。

使っている彫刻刀は、いつもの彫刻刀です。

木彫りのユリ

彫っていくうちにイメージからどんどん離れていき、でっかいヒトデのようになっていきました。

木彫りのユリ

ヒ、ヒトデの置物…。誰も欲しくないな。ちょっと気持ち悪いし。

彫れば彫るほど、おばけヒトデになっていきます。もしや失敗…?

木彫りのユリ

永らく暗黒時期を過ごしましたが、雌しべ・雄しべを彫っていったあたりから、何となくおばけヒトデを脱してきました。

それでも板の厚みが気になるので、パキッと折れない程度に薄くしていきました。

木彫りのユリ3D 茎問題にぶつかる

木彫りのユリ

少しずつヒトデからユリの花になってきたので、次に茎に取りかかります。

木彫りのユリ

茎部分は木の丸棒を彫って加工し、花と合体させるつもりでいました。

木彫りのユリ

しかし、削っていくうちに木の棒にヒビが入る→その部分カット→またヒビ→カット…となってしまい、これじゃダメだなと諦め、板を細めにカットして使うことにしました。

木彫りのユリ
グッバイ丸棒

板を細長くして彫っていき、なんとか茎っぽくなってきました。

サンドペーパーをかける

あらかた彫り上がったので、サンドペーパーをかけていきます。

ヒトデ感をなくすために多めに磨きました。

台座に穴を開ける

木彫りのユリ

磨き終わったそれぞれのパーツです。

木の台座を用意し、そこに穴を開けてユリの茎と葉っぱを差し込むようにします。

バランスを考えて、穴の位置を決めドリルで穴を3箇所開けました。

台座は手持ちの板で丁度良さそうなサイズのくるみの板があったので、加工せずにそのまま使うことにしました。

最初の段階では葉っぱが4枚だったのですが、角度や高さを調節しバランスを考えた結果、最終的に3枚になりました。

色をつける

木彫りのユリ

との粉を全体に塗り、乾いてから花びらとつぼみ以外に色をつけました。

木彫りのユリ

蕊の先は花びらと区別できるように色をつけました。

木彫りのユリ

この段階では色が全体的に薄いですがニスをかけると、本来の木の色が出てくるので、花びらの色がどうなるのか少し不安でした。

木彫りのユリ

色を塗り乾いた段階で1度組み立てて見ました。

との粉を塗った際に水分で木が膨張し、茎が入りづらくなってしまったので、サンドペーパーで磨いて調整しました。

木彫りのユリ

その後ニスを塗る→乾く→スチールウールたわしで磨くを全部で4回繰り返しました。

スチールウールはニスが乾いた上に軽くかけると、表面がツルッとなります。

室内でやるとシンナーくさくなるので、がっちりダウンを着込んで雪が降ってない日に屋外で作業しました。寒かったです。

外が寒いので乾きも悪く、乾かすのに時間が掛かりました。

だいたい色付けとニス作業で1ヶ月かかりました。

木彫りのユリ3D 完成

木彫りのユリ

やっと完成しました!

いつもの木彫り作品と勝手が違い、花びらはヒトデ時代が長くどうなるのかなと不安でしたが何とかなりました。

茎も最初は丸棒でと思っていましたが、細い板になりました。これはこれで良いんじゃないでしょうか。

木彫りのユリ

板の切り出し後から完成までの花びらを比較してみました。

全然違いますね。それらしく出来て本当に良かったです。

木彫りのユリ
後ろはこんな感じです

慣れていないこともあり、普段制作するレリーフよりも難しかったです。

やっぱり花びらと雌しべ・雄しべが一番大変でした。

厚さ2×2cmの板を花びらに見えるように薄くするのにとっても苦労しました。

木彫りのユリ

上手く出来ましたが、かなり大変でしたので制作するのは最初で最後になりそうです。

材木 シナノキ 台座:くるみの木
染料 との粉 色粉
木のサイズ ゆりの高さ32cm 台座×16.5×20×2.5cm
制作期間 8ヶ月間
制作年 2018.3
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