
今回は今まで制作した中で、一番大きな姿見用の壁掛け鏡をご紹介します。
アカンサスの特大壁掛け鏡
かなり大掛かりな作品でしたので、この鏡を制作する以前に、念には念を入れて同じ柄で額縁を制作していました。
額縁の図案を元に少しアレンジして鏡に合うように製図し直しました。

ドリルで32箇所板に穴を開け、糸のこで切り抜きましたが、板が巨大すぎて(1m13cm×47cm×3cm)扱いが大変でした。
鏡が入る部分を糸のこで切り抜くだけで、何日もかかり、もぅ〜大変でした。
全てを切り抜くのに2ヶ月掛かっています。
前に制作したアカンサスの額縁を見ながら、彫り進めていきました。
厚みのある板でしたが、シナノキだったのでスムーズに彫刻刀が入っていきました。
これがホオノキだったら、地獄でした。
毎日コツコツと3年かけて彫り進めました。壁にかけたい気持ちが強く、珍しく嫌になることなく最後まで作業出来ました。
長かった〜!
彫り終えサンドペーパー掛けに入りましたが、爪はすり減るし、彫り作業と違い楽しくもないので、さすがに飽きました。
重量もかなりあり、普通の壁ではだめになってしまうので、大工さんに、ここの壁には重い鏡を掛けると伝え、石膏ボードではなく、木の板を壁に埋め込んでもらいました。
玄関の手前にあるので、出かける際に全身チェックが出来て便利です。
画像を撮ってみると、うまい具合に階段のニッチが鏡に写り込んでいて、何だか、おしゃれな家みたいで、フフッとなりました。
アカンサスの額縁を制作し練習した甲斐があって、今までのアカンサス柄の中で一番気に入ってます。
大満足です。
材木 シナノキ
染料 くるみの皮 やしゃ玉
木のサイズ 113×47×3cm
制作期間 3年間
制作年 2002.10
染料 くるみの皮 やしゃ玉
木のサイズ 113×47×3cm
制作期間 3年間
制作年 2002.10