ひまわりのモチーフを彫ったことが無かったので、鏡で挑戦してみました。
ひまわりを彫る
葉っぱ部分から荒彫りし、花びらにある程度高低差をつけ種を大雑把に彫り、最後に枠の部分をおおまかに。その後、細かく彫っていきました。
花びらはたくさんついていて一枚一枚向きや形が違い反り返っているものまであり、それを細かく表現するのに6mmの丸刀で彫り込んでいきました。
風に揺れている感じと、太陽に向かって生き生きと咲いている様子が出るように意識して彫ったつもりです。
ひまわり種の彫り方
ひまわりの種はぎっしり詰まっているので、種1つ1つを4方向から丸刀と三角刀で格闘しながら彫りました。
横向きの小さなひまわりは、額の部分を上手く表現するのがとっても難しく悩みました。
色付けの時に葉脈沿いに濃い目の色を付けたのですが、月日が経つうちにその部分が色あせてきて、葉っぱの真ん中だけ色が残っている状態です。
種の色も濃い目に調整してつけています。
鏡は色付けする前に紙で型取り、ガラス屋さんに持って行き、型取った紙と同じ形にカットしてもらいました。
カットしてもらった鏡を持ち帰り、きちっと入るように裏から枠の部分を彫り調整してはめ込みました。
鏡の周りの模様は、ひまわりが入っているカゴのつもりです。
大きなサイズの鏡だったので、板を2枚貼り合わせてから彫りました。
裏側は、貼り合わせている板が割れてこないように留め金を打ち込んでいます。
当時は板の貼り合わせに不安があったので、留め金を着けました。
あらためて見て感じたのは、20年近く前の作品にしては、うまく彫れているなと我ながら関心してしまいました。(自己満足)
ちなみに札幌から130kmの所にある北竜町に、ひまわり巨大迷路の時期に行き臨時売店で売っているひまわりのソフトクリームを食べるのが好きです。
ひまわりの種が香ばしくてたまりません。
染料 色粉 こげ茶
木のサイズ 70×41×2.5cm
制作期間 2年
制作年 1996.6