
6月に入り、アジサイが綺麗に咲き出す季節になりました。
北海道では開花が少し遅く、アジサイの例年の開花時期は7月、道東では8月に開花になります。
身近で咲いているアジサイを見るのはまだまだ先になりますが、今回はアジサイモチーフの木彫り作品をご紹介致します。
ガクアジサイの菓子器
普通のアジサイは彫ったことがあったのでですが、ガクアジサイの作品は制作したことが無かったので挑戦してみることにしました。

一般に花といわれている部分は装飾花で、中央にある極小の多数の両性花には、退化した雄蕊10本と雌蕊3〜4本がある、花びらに見えるものは萼(がく)である。
引用元:Wikipedia
調べるまで、ずっとアジサイの花びらだと思っていたところは萼と知り、驚いてしまったのですが、いざ彫る段階になって、ガクアジサイの本当の花びらの部分(つぶつぶの所)が細かく、力が入りすぎて彫刻刀で余計に削りすぎポロンと取れてしまい、ごまかすために更に深く彫るなど、意外な苦労が待っていました。
彫り方は沈め彫りです。
浮き彫りと沈め彫りの彫り方の違いを説明しています
花びらに見える部分(萼)が重なりあって咲いているように見せるため、彫り方を工夫しました。
お盆は購入したものでしたが、細かい彫り作業に時間がかかり、8ヶ月も掛かってしまいました。
急須や湯のみを運ぶお盆にいいなと思い購入したのですが、思っていたよりサイズが小さく、結局菓子器として利用しています。
材木 シナノキ
染料 くるみの皮
木のサイズ 直径21cm
制作期間 8ヶ月
制作年 2015.7
染料 くるみの皮
木のサイズ 直径21cm
制作期間 8ヶ月
制作年 2015.7
アジサイの鍋敷
とっても大きなお盆を彫りました