
葉鶏頭の色紙額
昨年完成した作品です。
数年前に購入した相田みつをさんの色紙を飾りたくて、制作しました。
色紙にあわせ、和風な感じの図案を探し、葉鶏頭の柄にしました。
葉鶏頭はハゲイトウと読みます。鶏頭(ケイトウ)という植物の”葉”がメインの種類ということでハゲイトウらしいです。名前のインパクトが凄い…。
原産地は熱帯アジアのようで、全然和風では無かったのですが制作した時は知らず、何だか素敵と思いこの図案にしました。
中心から葉がいっぱい生えている感じを出しました。最近に完成した物なので、葉の感じも複雑に表現できていると思います。
葉鶏頭についているブツブツは種のようです。
種が小さいのでポロッと取れないように注意して均等に彫りました。
葉や種の彫りが終わってから、その他の部分を均等にするため、浅丸刀で全体を彫りならし、平らになってから、3mmの丸刀で風が流れている感じをイメージして線を入れています。
板は桂の木を使い、赤っぽい色でしたので、染料のくるみの皮を濃い目に付けました。中々良い色になったと満足です。
相田みつをさんの色紙ですが、サイズが縦長のが欲しくて字のバランスと言葉が好みのものを選んで購入し、この額縁に入れました。
結局、柄に使用した模様は和風では無かったのですが、この色紙と合わせてみたところ、違和感が無かったので、うまくいって良かったです。
同時期に何個か他の作品を制作したり、この板が意外に大きいので思っていたよりも時間がかかってしまいました。