本に載っていた図案を見てレリーフを制作しました。
なんだかんだで1年近くかかってしまいました。
彫りはじめから完成までを動画にしています。
強敵のバラが入った大きいレリーフ
昔、1.5M×33cm厚さ3cm皮のついた1枚板をいただき、いつか何か彫るだろうと放置していたら令和になっていました。
渡辺一生さんの本の中に素敵な花籠のレリーフがあったので挑戦してみることに。
板を皮付きのまま33×44cmに糸鋸でカットし、板に合わせて花の図案を書き込みました。
板はシナノキです。
花かごの中にバラ・チューリップ・ポピー・水仙・アイリス・小花など花数も多くちょっと不安でしたが彫り始めていきました。
厚い板なのでかなり彫り下げないとと覚悟し、初めにカゴの外側から12mmの丸刀で進めていきました。
その後チューリップ周りの低い葉に取り掛かり外側にある小花を彫っていき
次にバラへ進み、それぞれのバラの高低差を考えながらの作業を続けざっくりと彫りあげました。
チューリップ→水仙と進め、花全体を彫りかごに取り掛かかっていきました。
一通り彫ってから全体を見回し今度は細かく深く彫っていき、見返しては何度も彫るをくりかえして、お花たちがぐっと引き立つように調整して彫り終わりました。
その後、サンドペーパーをかけ
やしゃ玉を煮出してとの粉をまぜ液を作り色付けしました。
ニスは1日1回3日続けて塗り、乾燥して完成です。
木彫りレリーフ完成 動画あり
彫り始めから完成までを動画にしました。
一番難しかったのはバラです。
バラの花びらの奥行きを出すのに彫り込むのがやっぱり難しかったです。
次にポピー。真ん中のつぶつぶが取れてしまわないように注意して彫ていましたが!
2.3回はポロッと彫り落としてしまい、その度に全体を彫り下げてやり直しました。
籠もこんもりお花が入っているように見せたつもりでしたが、完成したのを見てもっと周りを彫り下げてお花達を目立たせればよかったかな…と思ったり。
木皮がついたまま使っているので上部はボコボコしてます。
これが限界、まぁヨシとしましょう。
材木 シナノキ
染料 やしゃ玉
木のサイズ 33×44×3cm
制作期間 1年
制作年 2024.11