木を彫る日々

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栓の木でバラのカッティングボードを制作

栓の木でバラのカッティングボードを制作

手元にあった「栓(せん)の木」の板を使って、カッティングボードを制作しました。
この木は木目がとても美しく、その良さを最大限に活かしたいと考えました。

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硬い木との格闘!カットと下準備

木目が素晴らしい栓の木の板があったので、これを使ってカッティングボードを作ることに決めました。

センノキ カッティングボード

しかし、栓の木は非常に硬い木材ですので、電動の糸のこ盤で板を切り抜く作業では、その硬さに負けて刃を何本も折ってしまうほど。

栓の木


何度も刃を変えようやくボードの形にカットすることができました。

図案と彫刻:硬さとの戦い

センノキ カッティングボード

当初は美しい木目を活かすために単純な柄にしようか迷いましたが個性を加えるため、ボードの上下にバラの花と葉を彫ることにしました。

取り掛かると改めて木の硬さを痛感。
バラの葉から彫り進めましたがシナノキの約3倍もの力が必要で、彫刻刀を持つ手もすぐに疲れてしまいました。

木彫り

この硬さのため一日に少しずつしか彫り進められず、根気のいる作業でした。

バラ木彫り

バラの花を彫る際は、特に集中しました。
花びら一枚一枚の重なり具合深さに細心の注意を払い何度も見返しながら、立体感が出るように仕上げていきました。

サンドペーパー カッティングボード

彫り終わった後はサンドペーパーを使って丁寧に磨き上げました。
特に持ち手の部分は、手にしっとりとなじみ、握りやすいように何度も丁寧に研磨しました。

せっかくの美しい木目を隠したくなかったので、色付けにはとの粉クルミの液を使用し、木の自然な風合いをそのまま活かしました。
最後にニスを3回重ね塗りして、完成です!

動画にしました。

栓の木カッティングボード

バラカッティングボード完成

バラカッティングボード

苦労した分、想像以上に良い出来上がりとなり、本当に嬉しかったです。

カッティングボード

このカッティングボードは持ち手が手にしっかりなじむ作りにしたので、オードブル皿としても使えそう。

カッティングボードとシュトーレン
シュトーレンを乗せてみました

硬い木との格闘は大変でしたが、思いのほか良く出来上がりうれしく思います。

材木 センノキ
染料 くるみの皮
木のサイズ 33×13.5×1.3cm
制作期間 1ヶ月
制作年 2025.12

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