木彫りのバラ透かし彫りレリーフ

ホオノキ厚さ3cmの１枚板で、透かし彫りのレリーフを制作しました。

難易度高め　木彫りのレリーフバラ

最初にこのバラの図案を見た時にわー！彫ってみたいと思い、出来るか不安でしたがやってみました。案の定、大変でした。

ドリルで大小２６箇所穴を開け、糸のこで切りぬきました。
それだけで１ヶ月以上かかってしまいました。

葉は額の上に乗っているように彫り下げてます。

大輪のバラの花びらを薄く薄く何枚も重なっているように見せるため深く彫り進めました。

花びらの向いている方向と花の中心部分を考えながら彫っています。

茎がポピーのレリーフよりも細く、折れそうだなと思い一番最後に神経を使いながら取りかかりました。

咲いている大輪の花が５輪、咲き始めが４輪、蕾が２輪全部で１１輪のバラの花があります。

途中で嫌になり休止期間を設けながら、バラの花部分だけで２年半かけ彫りました。

裏側からも少し彫っています。

地彫りは石目彫りにしています。
色はやしゃ玉を塗ったので、年々べっこうの色になってきています。

板の色が違って見えるのは板にホオノキの白い部分と黒い部分があり木の色の違いによるものです。

なるべくホオノキの白いところは硬いので、彫らなくていいように図案を書き写しました。
苦労して彫った分、よく出来て満足しています。

昔と違い、気力も体力もなくなってしまったので、今制作するのは無理でしょう。

バラの作品の中では一番大変でした。

材木　ホオノキ
染料　やしゃ玉
木のサイズ　31×48×3cm
制作期間　3年間
制作年　2001.9

rakuma

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