木彫りのレリーフ 兜を制作
端午の節句用に素敵な兜の図案があったので彫ってみることにしました。
でも手持ちの板の幅が少し合わなかったので、扇形の角度を調節して製図し直して制作しました。
木彫りの兜 各部位で気をつけたこと
兜の角(鍬形 クワガタ)を裏からも彫りかなり薄くして、それらしく見えるようにしました。
薄くするのに折れてしわまないかヒヤヒヤしながら作業しました。
兜の頭の部分は、ある程度丸く彫り下げておいて鉄製を意識しました。
その後ポッチ(星)が着いている部分とスジを彫り込んでいます。
星の数が意外に多くあり時間もかかりました。
カブトムシとクワガタムシの名前の由来は甲冑兜の兜から来ているようです。へぇ〜
眉庇の部分は、つばが斜めに見えるように彫るのと菱縫の板の縫い目感を出すのが大変でした。
蝶々結びの様な紐は三角刀だと刃が太すぎるので印刀で紐の線を彫っています。
紐が結んで見えるように確かめながら彫るのが、かなり細かく手間がかかりました。
板で紐感を出すのはとっても大変でした。
遠目で見ると本物の紐っぽく見え、苦労した甲斐があったと大満足です。
扇形の背景は真ん中にドリルで穴を開け糸のこで切り抜き透かし彫りにしています。
兜の横には花菖蒲を彫っています。
地模様は浅丸刀で石目彫りにしています。
兜の色は重量感を出すためにくるみの皮液を濃い目に塗り、その上にオイルステインのこげ茶を塗っています。
ニスのテカリ具合が兜っぽさをだしているかなと思います。
他の部分はとの粉とやしゃ玉を薄く塗りました。
一枚板で花菖蒲・兜・背景の違いが良く表現できたなぁと自画自賛しておきます。
この木彫りの兜は、数年前に孫へ端午の節句にとプレゼントしました。
材木 シナノキ
染料 くるみの皮 やしゃ玉
木のサイズ 46×26×2cm
制作期間 1年間
制作年 2009年
染料 くるみの皮 やしゃ玉
木のサイズ 46×26×2cm
制作期間 1年間
制作年 2009年
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