
初代『金曜ロードショー』のオープニング。夕陽に染まる海とトランペットの音色。
今で言うところのエモい感じが印象的ですよね。
歴代のオープニングの中でも、私はこの場面が一番好きです。
今回はあのシーンを木彫りレリーフで再現してみました。
冒頭12秒、かなり雰囲気出てませんか?
ここからは制作過程を詳しく解説していきます。
素材選びと下書き

横長のいいサイズのシナノキがあったので、これを使います。
皮付きのワイルドな風合いを活かしたかったので、あえてカットせずそのまま使用。
普段使っている木の種類
木彫りに適した木の選び方 おすすめの彫りやすい板と硬い板10種

真っ直ぐに糸鋸で整え、あのシルエットを鉛筆で書き込んでいきます。
彫り工程
「浮き彫り」という手法で彫り進めます。

建物や人物といった黒い部分は彫らず、波の模様、空と海の境目に段差をつけることで奥行きを表現しました。

サンドペーパーで丁寧に磨いていきますが、遠近感を強調するため
広い空の部分は電動サンダーを導入して徹底的に滑らかに仕上げました。

『との粉』と『くるみ』で色をつける
色はくるみの皮液を黒いところに塗り、波に黄色いとの粉、地平線から上に白いとの粉を塗って明暗を出しました。
との粉(砥の粉)とは?
粘土鉱物の粉末のこと。
木目を埋めて着色のムラを防ぎ、
木彫りの完成度を格段に高めてくれる伝統的な下地処理剤です。
しかし!仕上げのニスを塗ってみると区別がつかなくなってしまいました。

再度サンドペーパーを空部分にかけ、波の部分だけニスを重ね塗り、納得のいくまで繰り返しました。
乾いたら完成です。
動画にしました

デジタル加工で「あの頃」を再現

どうでしょうか?それっぽくなった気がするので良しとします。
いくらサンダーで磨いても手彫りで出来た窪みは完全に消えないので跡が残ってしまいました。

アルフォートレリーフの時もそうでしたが
どこかのおじいちゃん社長の部屋の壁に飾ってありそうな渋い出来栄えになりました。
アルフォートも彫ってました
木彫りでアルフォート再現!ミニレリーフの彫り方【動画あり】
制作を終えて
今回、実は彫り作業よりユーチューブに曲付き動画を投稿する方が 木彫りの10倍時間かかってしまいました。
特に頑張ったのは、ショート動画冒頭の金曜ロードショー風のところです。
是非そこにも注目して見ていただけるとうれしいです。
また彫ってみたい題材を見つけたらチャレンジしてみます。
材木 シナノキ
染料 くるみの皮
木のサイズ 12.5×22×1.2cm
制作期間 1ヶ月
制作年 2026.2
ルマンドガチャも彫ってます
ルマンドガチャ風キーホルダーをつくる【木彫り】