組み木との出会い
31年前、木彫りを始めて1年位経った頃に図書館で小黒先生の組み木の本に出会いました。
本に出てくる動物を見たときにドリルで目を開けただけなのにとっても可愛くほんわかとしていて、木のぬくもりが感じられ気持ちが安らぎ魅了されてしまいました。
それからファンになって先生の本も購入し、自分で作るようになり楽しませてもらっています。
あれから31年経って、本を何度読み返しても心暖まる作品集だと思います。
組み木作品の9割は小黒先生の図案です。
木彫作品を作ると必ず余る木片が出るので、利用して組み木を作っています。
組み木は板の厚み・色・木の種類などを選ばなくても作ることが出来るので、気に入った図案ですぐに取り掛かれます。
ライオン
カバ
カバのおしりがプリッとしていて、とっても癒やされます。
猫とネズミ・うし・カバ
最初の頃に作った動物たちです。
作った頃は手で持つタイプの電動ドリルしか持っていなかった為、目や鼻などに穴を開ける時に真っ直ぐにいかなかったりズレて失敗することも多かったです。
現在は卓上ボール盤(固定式のドリル)があるので、狙った位置に穴を開けることが出来るようになりました。
おかげで納得のいくものが作れるようになり、少し難しい作品にチャレンジが出来るようになりました。
通常の木彫り作品は、
板に図案を書き写し→切り出し→彫り→サンドペーパー→色付け→ニス
と作業工程が多く、特に彫りに時間がかかります。
組み木は簡単なものならば工程も少なくて済むので日数もかからず出来ますし、なにしろ可愛いので、お部屋に飾るとパーッと雰囲気が明るくなり癒されます。
組み木や木のおもちゃに興味がある人は自分で作ってみるのもいいかと思います。
昔、組み木展があった時に小黒先生がいらしていて糸のこで実演しているのを間近で見学することが出来ました。先生はとってもやさしそうで、親切にレクチャーしていただいた覚えがあります。
組み木作品を販売しているブースもあり覗いてみたところ、すごく人気で作品はどれも切り口がシャープで売り物は全然違うな!と感じました。
あまりに素敵なので質問してみたところ、技術はもちろんですが糸のこの刃が私が普段使っているものより高級なものでさすがだなと思いました。
他に海の生き物やお雛様・五月人形など季節の行事に関連したものも作り、お部屋にディスプレイをして楽しませてもらっているのでまたご紹介したいと思います。