
日常使い出来る木の皿に立体感のある花を彫り込んだ作品を制作しました。
図案

今回は比較的やわらかで彫りやすいシナノキの皿に、毎日使っても飽きがこないようシンプルな小花をモチーフにしました。
皿の隅に小花を一つ配置することで、単調になりすぎず、程よい動きと余白を感じられるデザインを意識しました。
制作開始

最初に12mmの印刀で大まかな形を彫り進め、細かい部分や模様の間の狭い部分
は幅の狭い彫刻力を使い分け、特に3mmの平刀、丸刀、浅丸刃などが大活躍しました。
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木くずが増えて、少しずつ模様が浮かび上がってくる時は何度経験しても楽しくなります。

最も時間をかけたのが花びらの高低差と重なり具合の表現です。
彫りの深さに差をつけて繊細な花の立体感を出していきました。
一通り彫り終えた後も光に透かして確認し、細かな修正を何度も繰り返してようやく納得のいく形に仕上がりました。

サンドペーパーを丁寧にかけ、色付けでは素材の色を活かし全体にとの粉を塗り込み
花の部分にはくるみ皮液をより濃く塗り込んで、花が目立つように仕上げました。
ニスを3回かけて完成です。
動画にしました
完成

完成した木皿を見てみると思った以上に良い出来で、うれしくなりました。
この皿は、菓子皿、おしぼり入れや、アクセサリーとして様々な用途で使えそうです。
材木 シナノキ
染料 くるみの皮
木のサイズ 9.5×16.5×8mm
制作期間 1ヶ月
制作年 2025.10